Windows 10のアップグレードに備えて-メモリー編-

Windows 10のアップグレード無料期間は7月29日まで。

アップグレードに備えて、在庫が豊富にある今のうちに、メモリー(RAM)を増設しておくことをオススメする。

Windows 10がWindows 7に比べてメモリーの消費量が少なくかつOS自体も軽快とはいえ、メモリーが1GBまたは2GBのパソコンだと、常駐ソフトの数やアンチウィルスソフトの種類によっては、ブラウザでWEBページを見ているだけでもっさり感じる。

※私自身、Acer AXC603-A12Dを標準仕様のままで使っているが、ブラウザを2つ起動しながら作業するのはしんどくて辛い

それでは、現在のパソコンにどのようなメモリーを増設してあげれば良いのか。

最も手っ取り早く知る方法は、パソコンの型番をググること。

Epson、Fujitsu、Nec、Acer、Asus、Dell、HP、Lenovoなどメーカー製のパソコンであれば説明書、Dospara、Tsukumo、SycomなどショップブランドのBTOパソコンであれば仕様書に使っているメモリーの規格が記されている。

知り合いなどに組み立ててもらった自作パソコンであれば、現在使っているメモリーに貼ってあるシールまたは買った時に入っていたパッケージを見れば規格が分かるはずだ。

※マザーボードの型番をググって、仕様からメモリー規格を知る方法もある

例えば、私が使っているノートパソコンのLenovo ThinkPad E430は、仕様一覧で「DDR3 PC3-12800」と記されているので、そこから以下のような情報が読み取れる。

チップ規格:DDR3-1600
モジュール規格:PC3-12800
メモリクロック:200MHz
バスクロック:800MHz
転送速度:12.800GB/秒

メモリを増設する上で注意する点は、同じ規格であること。

一例をあげると、DDR3 PC3-12800とDDR3 PC-10600のメモリーを混ぜて使うと、本来の性能が発揮されない。

※下位互換のため、DDR3 PC3-12800はPC3-10600相当で動作する

相性問題が発生して、パソコンが動作しないまたは動作が不安定になることもある。

また、同じ容量のメモリーが2枚単位であっても、規格が異なるのでデュアルチャネル(データ処理をさらに高速化する技術)にならない。

同じ規格、メーカー、時期に作られた、2枚または4枚セットのメモリを使うのが理想。

1枚だけ増設する場合は、同じ容量の有名メーカーのメモリーチップまたは実績ある製品を選んであげれば問題ない。

※Elpida、Micron、Samsung、SK hynix、SanMax、Buffalo、AData、Team、CFDなど

チップ規格:DDR3-1600
モジュール規格:PC3-10600
メモリクロック:166MHz
バスクロック:667MHz
転送速度:10.677GB/秒

デスクトップパソコンの場合は、一部の例外を除いて、フルサイズのDIMM(240pin)、ノートパソコンの場合はハーフサイズのSO-DIMM(204pin)になる。

ノートパソコンやNUC、最近では一部の低価格デスクトップパソコンにも見られるが、「PC3L-12800」の「L」は低電圧対応の省エネメモリーのことを指す。

通常電圧は1.5Vだが、「L」がついていると1.35Vで動作する。

なお、仕様に「L」がついている製品に「L」なしのメモリを載せても動作しないし、最悪パソコンを壊してしまう可能性もある。

※逆に、1.5V対応の製品に1.35Vのメモリーを載せても、問題なく動く場合が多い

次に、現在のパソコンにどのくらいメモリーを増設してあげれば良いのか。

現在載っているWindows 7や8.1が32ビット版であれば4GB(2GBx2または4GBx1または1GBx4)、64ビット版であれば8GB(4GBx2または8GBx1または2GBx4)あれば十分だ。

余談だが、64ビット版のWindows 10であれば最大64GB(物理的には128GB)まで、64ビット版のWindows 10 Proであれば最大64GB(物理的には2TB)まで対応している。

※32ビット版は、無印・Proともに4GB(実質3.2GB)までしか対応していない

最後に、メモリーを取りかえる前に、パソコンのケースなど金属製品に触れて静電気を逃がしておくことが重要である。

実際にあった話だが、知り合いが10秒も掛からないその作業を怠ったせいで、4GBのSO-DIMMメモリを1枚ダメにしてしまった。

幸い、ノートパソコンの方は壊れずに済んだようだが…。