NASの基礎知識と企業や教育機関でNASを消耗品扱いにする方法

NASは、IO DATAのLAN DISKやBuffaloのLinkStationTeraStationが知られている。

LAN DISK、LinkStation、TeraStation、すべてのシリーズを使ったことがある。

これまでLAN DISKを4台、LinkStationを1台、TeraStationを1台セットアップしている。

個人的には、IO DATAの設定画面が直観的で使いやすかった。

※最近のLAN DISKとLinkStation・TeraStationは、アイコン表示によって使いやすくなった

NASの基礎知識

NASとは

NASとは、Network Attached Storageの略であり、ネットワーク上で使うファイルサーバ。

※Aの部分を「Access」と間違えられることがある

コントローラとハードディスクの2つから構成されている、ファイルサービスに特化したコンピュータである。

パソコンにつないで使う外付けHDDと同じように、データを保管しておくことができる。

では、外付けHDDとNASの違いは何だろうか?

外付けHDDとNASの違いは、外付けHDDはUSB接続、NASは有線LAN接続で、さらに有線LANポートがあることから分かるように、ネットワーク機能を有している。

簡単に言えば、NASは外付けHDDにネットワーク機能を持たせた製品である。

※NASも外付けHDDの一種である

外付けHDDと見た目が変わらなくても、LANポートがあれば、それはNASに分類される。

なお、ここでは、NASは2つ以上のHDDがある、RAID 1以上の設定ができる製品に限定する。

RAIDについて

RAIDとは、Redundant Arrays of Inexpensive Disks(またはRedundant Arrays of Independent Disks)の略であり、複数のHDDを組み合わせることによって仮想的な1つのHDDを作り出し、冗長性を向上させる技術のことである。

RAID方式には、ハードウェア方式(RAIDコントローラカード・ディスクアレイユニット)とソフトウェア方式の2つに分類できる。

※中間的な方式も存在する

RAIDモードには、RAID 0、RAID 01(RAID 0+1)、RAID 1、RAID 2、RAID 3、RAID 4、RAID 5(RAID 5+0・RAID 0+5・RAID 5+1・RAID 1+5・RAID 5+5の組み合わせもある)、RAID6(RAID 6+0・RAID 0+6・RAID 6+1・RAID 1+6・RAID 6+5・RAID 5+6・RAID 6+6の組み合わせもある)、RAID 10(RAID 1+0)、RAID Zがある。

一般的に使われているのは、主にRAID 0、RAID 1RAID 5RAID 6の4つである。

使用できる容量について

例えば、IO DATA HDL4-X8の場合、HDDが合計で8TB(2TBx4)載っているNASであるが、RAID 0モードで約8TB、RAID 6設定で同じく約4TB利用できる。

例えば、IO DATA HDL2-AA4Wの場合、HDDが合計で4TB(2TBx2)載っているNASであるが、RAID 0設定で約4TBRAID 1設定で約2TB利用できる。

例えば、HDDを4台積んでいる8TBモデルのNASの場合、HDDが合計で8TB(2TBx4)載っているNASであるが、RAID 5設定では約6TB利用できる。

※RAID 0設定だと、HDDが1つしか載っていない製品と実質的に変わらない使い方になる

回復不可能になる条件

例えば、IO DATA HDL2-AA4W(2TBx2)をRAID 1設定で使っている場合、内臓HDDが1つ壊れても問題はないが、内臓HDDが2つ壊れるとデータが消失する(回復不可能)。

例えば、IO DATA HDL4-X8(2TBx4)をRAID 6設定で使っている場合、内臓HDDが2つ壊れても問題はないが、内臓HDDが3つ以上壊れるとデータが消失する(回復不可能)。

例えば、8TB(2TBx4)のNASをRAID 5設定で使っている場合、内臓HDDが1つ壊れても問題はないが、内臓HDDが2つ以上壊れるとデータが消失する(回復不可能)。

バックアップについて

NASをバックアップする方法は、外付けHDDを使った場合、NASにつないで定期的にバックアップする方法(フルバックアップ・増分バックアップ・差分バックアップ)と、パソコンに直接つないでバックアップする方法(データ移動)の2つがある。

万が一NASが壊れてしまった場合、NASに繋いでいた外付けHDDをパソコンに接続しても、NASの設定で暗号化されているので、直接データを読み取ることができない

余談だが、NASに外付けHDDをつないでバックアップしても、誤って消してしまったデータを復元することは出来たとしても、データ保管の容量は増加しない。

その他

消耗品扱いにするには

消耗品扱いが3万円以下であれば、1TB HDD x2のIO DATA HDL2-AA2(29,189円~)か1TB HDD x2のIO DATA HDL2-A2.0RT(25,379円~)。

消耗品扱いが5万円以下であれば、HDD容量が優先であれば、3TB HDD x2のIO DATA HDL2-AA6(44,952円~)、安定性が優先であれば、2TB HDD x2のIO DATA HDL2-AA4W(44,683円~)。

HDL2-AA4とHDL2-AA4Wの違いは、Wがついている方はビジネスモデルで、内臓HDDにNAS向けのWD Red(Western Digital WD20EFRX)が使われているかどうかである

消耗品扱いが10万円以下であれば、HDD容量が優先であれば、3TB HDD x2のIO DATA HDL2-X6(89,891円~)、安定性が優先であれば、500GB HDD x4のIO DATA HDL4-X2(82,336円~)。

消耗品扱いが15万円以下であれば、予算に応じて、3TB HDD x4のIO DATA HDL4-X12(148,103円~)または2TB HDD x4のIO DATA HDL4-X8(112,755円~)。

消耗品扱いが20万円以下であれば、予算に応じて、4TB HDD x4のIO DATA HDL4-X16(187,848円~)または3TB HDD x4のIO DATA HDL4-X12(148,103円~)。

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