これまで、PCオーディオやLinuxのお試し環境用パソコンを除いて、Windows(最近はWindows 10)のみの環境だったので、パソコン間のデータ移動は、昔ながらのUSBメモリで行っていた。
けれども、Windows 10以外にmacOSの環境も追加され、常に稼働しているパソコン(主にMac mini)の台数が増えて来たこともあり、データ移動の度にMac miniの裏側にUSBメモリを挿して移動するのが面倒になって来た。
※Windowsのデスクトップパソコンは、前面にUSBポートがあるので、特に不便を感じなかった。
そこで、同じローカルネットワークに接続されたパソコンやタブレットなど、デジタルデバイスの間でファイル共有ができる、NAS (Network Attached Storage)を導入することにした。
まず初めに、使用する機器の選定(候補)から。
現在、自宅で保管しているパソコンバーツ(マザーボード+CPU+メモリ)は、Intel Core i5-10400に載せ替えた時に余ったIntel Celeron G1610とメモリ4GB、家族パソコンのCPUなどを載せ替えた時に余ったIntel Pentium G3258とメモリ8GBの組み合わせの2種類。
Intel Celeron G1610とIntel Pentium G3258を比較すると、Ivy Bridge (第3世代)でTDP (熱設計電力)が55WのCeleron G1610よりもひと世代新しいHaswell (第4世代)でTDPも53Wと少しだけ低い、かつCPU自体の性能も良いPentium G3258を使ってNASを構築しようと考えている。
次に、NAS専用OSの選定(候補)。
NAS専用OSは、Windows、Linux、BSDごとにいくつか存在する。
当初は、会社でも使っていて扱いに慣れている、I-O DATAのWindows Storage Server (2ドライブ)の導入を計画していたが、Windows Storage Server (2016)搭載のリファービッシュ (整備済)製品など、手頃な製品が見つからなかったので、計画を見送ることにした。
※Windows Storage ServerはOS単体で販売されていない。
なお、Windows Serverは、サーバライセンス+クライアントアクセスライセンス (使用する端末数に応じて(デバイスCAL),使用する人数に応じて(ユーザCAL)の2種類がある)の購入も必要でかつ物理コア数に応じたコアライセンス数も把握しないといけないライセンス体系なので、導入は考えていなかった。
※Standard版とDatacenter版の場合、Essentials版はサーバライセンスのみで運用可能。
また、LinuxやBSDベースのNAS専用OSでも、Rockstor (Linux, OpenSUSE)のような、安定版 (Stable)のアップデートがサブスクリプション (定額制)であったり、Unraid (Linux, Slackware)のような、HDD接続台数に応じて価格が変わるライセンス体系のOSは、今回は選択肢から外すことにした。
現時点では、TrueNAS SCALE (Linux, Debian)、Open Media Vault (Linux, Debian)、TrueNAS CORE (BSD, FreeBSD)、XigmaNAS (BSD, FreeBSD)が候補になると思う。
コメント