ピュアオーディオ専門店のJ.O.MAGICでは、オーディオファイラーを「ヨーロッパサウンド」好きと「アメリカサウンド」好きの2つに分けている。
私は、さらに「国産サウンド」と「モニターサウンド」を加えた4つに分類できると思っている。
ただし、「アメリカサウンド」の解釈については、J.O.MAGICと若干異なるが…。
1.ヨーロッパサウンド
「ヨーロッパサウンド」(ヨーロピアンサウンドを含む)は、J.O.MAGICでも定義されているように、原音再生よりも音場 (雰囲気)に重きを置いている。
艶や甘さのある音が特徴だ。スペック(数値や素材など)よりもフィーリング (感性)を重視した音。音楽性重視や女性ボーカルの曲が好きな方に向いている。
Ex.Atoll、Dali、Dynaudio、Musical Fidelity、Rotel、Tannoyなど
2.アメリカサウンド
「アメリカサウンド」(アメリカンサウンドを含む)は、J.O.MAGICではモニター的な音と定義している。
おそらく、音場に重きを置きながらも、艶や甘さのない、ダイナミックな音だと私は解釈している。
ヨーロッパサウンドと同様、スペックよりもフィーリングを重視した音。
ジャズが好きな方に向いている。
Ex.Bose、Boston acoustics、JBL 、Mark Levinson、Mcintosh、Wadia など
3.国産サウンド
「国産サウンド」は、音場よりも原音 (Hi-Fi)での再生に重きを置いている。
フィーリングよりもスペックや重量などを重視した、基本的に音づくりは真面目で、声が聴きやすいものが多い。
J-POP (邦楽)、声がはっきりしているラジオ、ボーカルに力を入れている音楽に向いている。
Ex.DENON、Marantz、Onkyo、Pioneer、Victor、Yamaha など
4.モニターサウンド
「モニターサウンド」は、音楽制作の現場と同じ環境での音楽再生に重きを置いている。
クラシック、ジャズ、イージーリスニングからポップ、ロック、パンクなどほぼ全てのジャンルに対応している。
艶や甘さのある音とはほぼ無縁。
味付けのない、ストレートな音が好きな方に向いている。
使用する機器によっても異なるが、少なくともヨーロッパメーカーの製品に関しては、音楽性があり、音が味気ないと感じなかった。
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