輸入オーディオ製品における、欧米と日本での販売価格の隔たり

 

輸入オーディオ製品には、欧米(ここでは英国を一例に取り上げる)と日本での販売価格に大きな隔たりのある製品がある。

欧米と日本での販売価格の隔たりが1.5倍前後までであれば、人件費、輸送コスト、輸入コストにかかる関税や貿易保険などで仕方がないかと割り切れる。

ただ、さすがに3倍以上の差になり、さらに欧米での現地販売価格を知っていると、『敢えてその製品にしなくても良いのではないか』と思ってしまう。

 

以前から良心的な輸入代理店の1つとして有名なのがデノンラボ(現デノン)。

取り扱っている有名な製品として、DALIのスピーカーやKimber Kableのケーブルなどがある。

余談だが、デノンラボ時代に扱っていたARCAMのCDプレーヤーやプリメインアンプが輸入されなくなってしまったのが残念だ。

その中からDALI Mentor Menuetを一例に取り上げてみると、オーディオが日常生活の一部になっている英国では900£ (およそ112,850円)、日本では104,000円 (最安値)で売られている。

最近発売されたばかりの同 Zensor1は、英国では180£(およそ22,570円)、日本では27,800円 (最安値)で売られている。

 

その他に、B&Wを扱うマランツやATOLLを扱うディナオーディオジャパンも、本国より安いか同じくらいの価格で販売している、良心的な輸入代理店である。

実は、これまで試聴した中で、ATOLLの上級グレードに位置する、同じフランスのメーカーであるYBAのプリメインアンプの音色が最も気に入った。

ただ、上記でも挙げたような、欧米と日本での販売価格に隔たりのある製品であるので、日本で買うとかなり割高になってしまう。

YBAのセカンドブランドである「Audio Refinement」でさえ割高だ。

そういった理由で、手が出しにくいことから、意図的に将来買いたい候補からも外している。

 

好みの音質を追い求めることは重要だが、だからといってコストパフォーマンスがあまりにも悪くなっては元も子もない。

もし今後、輸入代理店などが変わってATOLLのような良心的な販売価格になれば、もう一度候補に入れようとは考えている。

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