先月、とあるアクシデントにより、スピーカーケーブルやオーディオ用の電源タップなどを廃棄することになった。
そこで、手始めに、新たにスピーカーケーブルを買うことにした。
スピーカーケーブルを選ぶうえで、重視したポイントは以下の点だ。
・英国メーカー
(※インターコネクトケーブルとのバランスを考えて…)
・実売1,000円/m前後[いわゆるエントリーモデル]
(※同時に、電源タップその他も買い直さないといけないので…)
・できるだけ細い
以前の記事で挙げたスピーカーケーブルから検討した結果、以下の製品に絞られた。
・Black Rhodium T50
・Chord CARNIVAL Classic
・Ixos XHS133
・Linn K10
・Qed Micro
初めは、インターコネクトケーブルと同じメーカーのCARNIVAL Classicで揃えることを考えた。
ただ、せっかく別のメーカーのケーブルを試してみる良い機会に恵まれたと前向きに捉えて、同じ英国の別メーカーの製品から探すことにした。
そこで、以前にaudiounion (セカンドハンズ新宿中古センター)の店頭で見かけて、その頃から今までずっと頭の片隅にあった、どの帯域もバランスよく表現する特徴のある、事前に掲げた条件に当てはまるBlack Rhodiumに白羽の矢が立った。
Black Rhodium自体は、Accurate Sound Wave (ASW) GENIUS 100と相性が良かったり、JAZZで作った電源ケーブルが高評価だったり、ポータブルオーディオ界では自作ケーブルの材料としてT-90が人気であることもあり、気になるメーカーではあった。
エージング過程が分かりやすいという記述があったが、本当にその通りだった。
初めの頃は高音域と低音域が全然出ていなくて、曲を聞いていても詰まった音に感じられたが、エージングが進むにつれて、どの帯域もバランスよく出るように変化していった。
私自身、オーディオのオカルトには全く興味はない。
ただ、T50は、慣らし始めから音が落ち着くまで、音慣らしによる音の変化がはっきり分かった珍しい製品だ。
オーディオ機器やオーディオアクセサリー (主にケーブル類)のエージングという行為について疑問を持たれているオーディオファイラーには、ぜひT50を試してみることをオススメする。
少なくとも、音の変化の過程を楽しむことが出来るはずだ。
以前に使っていたIXOS XHS243Wと比較した感想は以下の通り。
・高音域・中音域・低音域のバランスは、どちらの製品もともに良い
・音楽性は、どちらの製品も豊かだ
・音の出し方は、T50の方が高級に感じる
・楽器の音は、T50の方が生々しい
・純粋にスピーカー本来の音を楽しむのであれば、IXOSの方が向いてる
今回は、アクシデントによって半ば強制的にオーディオ環境の変化を求められたが、ヨドバシカメラにて780円/mで購入したT50の音にはとても満足している。
余談だが、錫でコーティングされたケーブルは初めての導入だったりする…。
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