PCオーディオおよびピュアオーディオを始めてからの7年間、プリメインアンプ・CDプレーヤー・スピーカーなどは、故障したりまたは好みに合わなかったりして何度か替えたことがあった。
けれども、スピーカーケーブルだけは、Kenwood LS-VH7(初代スピーカー)から一貫してBelden STUDIO 718 MK2を使って来た。
今回、各メーカーおよびブランドのスピーカーケーブルの特徴をいろいろと調べた結果、私の好みにピッタリ合うのはvan den Hulのケーブルだった。
そこで、予算の範囲内で買えるD-352 HYBRID (VDH-T4)にすることにした。
長年愛用してきたSTUDIO 718 MK2と比べて、音の傾向が大きく変化した。
1.進化した点
- 音の厚みと深さが増した
- 立体感のある音になり、音場感が得られるようになった
- ヴォーカルに艶や厚み、瑞々しさが加わった
- これまで聞こえなかった細かい音が聞こえるようになった
- 分解能が増したので、1つ1つの楽器演奏が粒立つようになった
2.後退した点
- 解像度が少し落ちた
- スピード感が若干少なくなった
3.変わらなかった点
- 低音の引き締まり感がなく、相変わらずゆるいまま
これまで使っていたSTUDIO 718 MK2は、1000円/m (実売は800円/m)のケーブルである。
同じ価格帯の製品ではあまり意味がないということで、変化を感じられるように予算を2000円/mに決定し、スピーカーケーブルを探し始めた。
Ortofon SPK-3900 Q SILVERやInakustik EX-AA309Sなども候補にあがったが、いろいろと吟味した結果、同じvan den Hul VDH-T6(新品)とVDH-T4(中古)で迷うこととなった。
中古でも、定価が3150/m(現在は価格改定で5040円/m)で売られていたVDH-T4の方が、VDH-T6よりもグレードが2段階高い上に、購入した店の常連の方が数年使われていたワンオーナーの製品であるとも確認できたので、最終的にVDH-T4を購入することにした。大は小を兼ねるとも言うし…。
このvan den Hulのケーブルから出てくる音の特徴は、日本のオーディオ評論家が表現しているかのようなポエム風に表現すると、『ワインのような芳醇な香りとセピア色の写真を見ているかのような懐かしい感じ』。
なお、今回の買い物にはとても満足している。
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