私が音楽を再生する環境だが、Sotec HDC-1Lを使っている。
パソコンでの音楽管理と連続再生に慣れてしまうと、毎回CDを取り替える作業がおっくうになってしまう。
ケーブルの配線だが、1つはピンジャック(HDC-1L 出力)からAudioquest Alpha-Snake (インターコネクトケーブル)を利用し、Pioneer A-UK3 (プリメインアンプ)へつないでいる。
また、Sotec RD-VH7PC (チューナー)からUSBケーブルを利用して接続している。
再生する音楽形式は、CD以外だとALACやMP3のファイルが主である。
ALACとは、アップルの可逆圧縮方式であるApple Losslessのこと。
非圧縮ファイル(WAVファイルなど)の50~60%のサイズに抑えることができるが、MP3やAACと違って音質の劣化がほとんど感じられない。
また、元の非圧縮ファイルと全く同じ状態のものに戻すことが可能である。
foobar2000を再生プレーヤーとして利用し、ASIO4ALLでWindowsカーネルミキサーを通さずに再生している。
CD再生は、foobar2000を利用すると再生音がうるさいので、再生時に少しずつ読み込む、比較的静かなSound Player Lilithを使っている。
ちなみに、HDC-1Lの売りの1つであるPDAP (Pure Direct Audio Path)テクノロジーを利用したPureSpace(高音質音楽再生ソフト)での再生は全く行っていない。
HDC-1Lの特徴として、DACにBurr-Brown (BB)のPCM1796がステレオ各チャンネルごとに使われている。
オペアンプについては、いろいろと調べてみたが、未だに何が使われているのか分からない。
Onkyo SE-90PCIや同 SE-200PCI LTDと同じNE5532ANなのだろうか。
Onkyo独自のノイズ低減回路である、VLSCを進化させたVLSC2を搭載している。
さらに、徹底した振動対策や高剛性シャーシ構造の採用、独自のファン制御とエアフロー構造によって、約18dbの静音環境を実現している。
解像度が高いことによってクリアな音であり、スピード感も適度にある。
ただし、温かみや艶、コク、深みとは無縁である。
音が比較的フラットなので、van den Hulのような音の厚みや深みのあるケーブルを利用して補うことにより、全体のバランスを取る必要がある。
逆に、クールな音が好きな方は、Zonotoneと組み合わせるとなかなか良いのかもしれない。
HDC-1Lの音質には、これまで特に不満を抱いたことはなく、ピュアオーディオとして十分通用する機器だと思う。
機器自体のポテンシャルが非常に高いのかもしれない。
HDC-1Lは、発売前から気になっていた商品だったので、発売後すぐに手に入れたが、今でも非常に満足している。
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